RTX 2080 SUPERのファンから異音が出たので修理した
発端
以前、G-tuneでHN-ZというシリーズのPCを買いました。GPUはRTX 2080 SUPERで、色々カスタマイズして約25万円。
元気に動いていてくれたのですが、購入後1年以上経ち保証が切れた頃、突然ファンから轟音が鳴り響くようになりました。
ちょうどリモートワークをしていてZoomで会議中に、もう相手の声も聞こえないような、なんかドリルで工事してるかのような轟音。急いでPCの電源を切ってやりすごしました(ゆるい会議だったのが不幸中の幸い)。
症状
グラボを取り外してみると、ファンがグラボのケース(ケースというのかわかりませんが、基板を包み込んでるプラスチックの部分)と接触していて回るたびにキーキー鳴るようになっている。
手で回してもファンが接触していて抵抗が大きい(動画をアップロードするのが面倒だったのでGIFにしましたが、動画だとキーキーと音が鳴ってます)。
診断
ファンがうるさいだけなので、買い替えたり捨てるのは避けたい。どうせ保証も切れているので、ダメ元で分解してみることにしました。
いくつかネジをはずすと簡単にカバー部分が剥がれてくれました。シンプルでスッキリした構造ですね。
ファンの部分は、軸にバネをいれるようにしているようです。
ファンとモーターに磁石がついていて引き合うので、バネを挟むことでファンをいい感じの位置に浮かせる設計のようです。こんな設計あるんだ…すごい。
この手の問題はバネがヘタるものだと思うのですが、今回の件はバネが強くて磁力を上回ってしまっているようです。バネがファンを外側に押し出し、ファンの羽がケースを引っ掻いてしまっている。
処置
浅学のためどうして磁力が弱まったのか原因は全くわかりませんが、ひとまずバネを弱めれば問題は解決できそうです。
とはいえ、バネの力を弱める方法はわかりません…洗濯バサミでちょっと圧を加えて放置するくらいでは無理そうです。
手っ取り早く切り詰めることにします。
しかし、純正のバネを切り詰めるのはちょっと抵抗があります。ちょうど使っていないボールペンがあり、そのバネが同程度のサイズだったのでそちらを切り詰めて代用してみます。
結果
うまくいきました。
手で回してもうまく回らなかったファンも今は慣性でしばらく回る程度になりました。